パワハラは我慢しなくていい!警備員として安心して働き続けるために知っておきたいルールと行動の仕方

となりの警備員

警備員として現場に立っていると、「これは仕事だから仕方ない」「自分が我慢すれば現場は回る」
そう思ってしまう場面があるかもしれません。
交通誘導で強い口調で注意される。施設警備で理不尽な言い方をされる。雑踏警備で感情的に叱責される。

そんなとき、「これは指導なのか、それとも行き過ぎた言動なのか」
「警備の仕事って、こういうものなのか」と、心の中で引っかかりを感じたことはありませんか。

結論から言うと、警備員は我慢する立場ではありません。
今の法律では、警備員が安心して働けるように、会社があなたを守る仕組みを整えることが義務になっています。
この記事では、いま現場で働いている警備員のあなたが知っておくべきことだけを、分かりやすく整理します。

まず知ってほしいこと|パワハラは「個人の問題」ではない

警備の現場では、

  • 上下関係がはっきりしている
  • 少人数や単独での勤務が多い
  • 元請け・通行人・利用者など、気を遣う相手が多い

といった事情があります。
そのため、「多少きつく言われるのは当たり前」「現場だから仕方ない」と感じてしまいがちです。
ですが、それを前提に我慢させること自体が、いまは許されていません。
現在は、すべての警備会社に対してパワハラを防ぐ体制を整えることが法律で義務化されています。
つまり、あなたが守られるのは“特別扱い”ではなく、当然の権利です。

警備員を守るために決められている「4つのルール」

いま、警備会社が必ず守らなければならないルールは、大きく4つあります。
これは「やっていれば良い」ではなく、やっていなければ違反です。

① パワハラを許さないと会社がはっきり示すこと

  • 感情的な怒鳴り声
  • 人格を否定する言葉
  • 威圧的・侮辱的な態度

これらを指導として認めないと、はっきり示さなければなりません。「仕事なんだから」「警備は厳しくて当たり前」
こうした言い訳は通用しません。警備員に対する注意や指示は、業務に必要で、内容が具体的で、冷静に伝えられることが前提です。

② 警備員が相談できる窓口を用意すること

「これ、ちょっとおかしいかも」そう感じたときに、誰にも知られず相談できる先があることも、会社の義務です。

  • 社内の相談窓口
  • 外部機関と連携した相談先

形は問いません。大事なのは、一人で抱え込まなくていい仕組みがあることです。

③ 相談があったら、会社は必ず対応すること

相談があった場合、会社は、

  • 事実確認を行う
  • 必要に応じて配置や指示方法を見直す
  • 相談した警備員の心身に配慮する

こうした対応を必ず行わなければなりません。「気にしすぎ」「現場だから」と流すことは許されていません。

④ 相談した警備員が不利にならないこと

最も重要なポイントです。

  • 相談したことを理由に
    • 解雇される
    • 給与を下げられる
    • 嫌な現場に回される

こうした扱いは法律で禁止されています。声を上げた警備員が守られる。この前提があるからこそ、安心して相談できます。

「指導」と「パワハラ」の違いを警備員目線で整理する

現場でよく迷うのが、この線引きです。

指導と言えるもの
  • 業務内容が具体的
  • 安全確保が目的
  • 冷静な口調
  • 改善点が分かる
パワハラに近いもの
  • 怒鳴る・威圧する
  • 人格を否定する
  • 皆の前で繰り返し叱る
  • 感情的にぶつける

たとえ内容が正しくても、伝え方が乱暴ならパワハラに該当する可能性があります。

警備員が「おかしい」と感じたときの行動ステップ

① まずは記録を残す

  • 日時
  • 場所
  • 何を言われたか
  • 誰がいたか

簡単なメモで構いません。これはあなたを守るための準備です。

② 相談窓口を使う

社内・外部、どちらでも構いません。
「相談したら立場が悪くなるのでは?」と不安になるかもしれませんが、それ自体が禁止されています。

③ 外部の相談先も使っていい

会社に不安がある場合は、都道府県労働局の「総合労働相談コーナー」など、公的な相談先も利用できます(所管:厚生労働省)。

④ 環境を変える判断は「逃げ」ではない

もし会社がルールを守らない場合、

  • 配置転換
  • 転職

を考えることは、自分を守るための正しい判断です。警備の仕事は、あなた一人しかできない仕事ではありません。
だからこそ、無理を続ける必要はありません。

警備員が安心して働ける現場は、確実に増えている

人手不足が続く中で、警備業界は変わっています。

  • パワハラ研修を行う
  • 相談窓口を明確にする
  • 現場責任者の教育を強化する

こうした取り組みを進める会社が、確実に増えています。「警備員が安心して働けなければ、現場の安全は守れない」この考え方が、いまの業界の前提になりつつあります。

まとめ

警備の仕事は、体力的にも精神的にも楽な仕事ではありません。
それでも、あなたが現場に立っているからこそ、

  • 人は安心して通行でき
  • 施設は日常を保ち
  • イベントは安全に成り立っています

あなたは、守られるべき存在です。
正しい知識を知ることは「強くなること」ではなく、自分を守る力を持つことです。

警備NEXT(警備ネクスト)では、現場で役立つ知識や警備員の声をこれからも発信していきます。日々の勤務に少しでも役立ててもらえたら幸いです。あなたの新しいスタートを、心から応援しています。

参考・出典

労働施策総合推進法および関係指針
厚生労働省 ハラスメント対策に関する資料

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