「警備の現場で10代が本当に活躍できるのだろうか」
若いうちから働くことに、不安を感じる人は少なくありません。
特に警備という仕事は、「責任が重そう」「大人がやる仕事」という印象を持たれやすく、10代で働くイメージが湧きにくい職種のひとつです。
しかし実際には、警備業界には高校卒業後すぐに働き始めた若い隊員が多く在籍しており、年齢に関係なく現場で活躍しているケースが数多く見られます。
早い段階から社会人としての基礎を身につけ、現場で頼られる存在へと成長していく人も少なくありません。
本記事では、10代でも警備の仕事でどのような成長が得られるのかを、現場視点で具体的に解説します。
10代だからこそ評価される理由がある
年齢や学歴より「姿勢」が重視される業界
警備業は、法律上「18歳以上」であることが条件ですが、それを満たしていれば経験や学歴を問わず働くことができます。現場で重視されるのは、年齢よりも「指示を守れるか」「報告ができるか」「真面目に取り組む姿勢があるか」といった基本的な部分です。
そのため、社会に出たばかりの10代は、先入観が少なく、教えたことを素直に吸収できる点が評価されやすい傾向があります。
「伸びしろ」が見えやすく、成長が早い
10代の隊員は、日々の業務を通じて成長が目に見えやすく、周囲からも「伸びしろのある存在」として見られることが多くあります。
基本を着実に積み重ねることで、年齢に関係なく信頼を得やすい環境が整っているのが警備業界の特徴です。
警備は「成長できる仕事」である
警備の仕事は、ただ立っているだけ、見ているだけの仕事ではありません。
現場では常に「安全を守る役割」を担い、そのために社会人として必要な基礎力が求められます。
礼節や報告・連絡・相談など、社会人の基礎が自然と身につく
警備で最初に求められるのは「姿勢」
警備の現場でまず求められるのは、特別な技能ではなく“社会人としての基本姿勢”です。
たとえば、現場へ到着したら元気よく挨拶をすること、制服の着こなしを整えること、責任者の指示を最後まで聞き、理解できない部分があればその場で確認することなど、社会に出れば当たり前とされる行動が日常的に求められます。
報連相が「当たり前」になる現場
これらは、学校生活ではなかなか身につきにくい部分であり、10代のうちから実践できる環境があることは非常に貴重です。
特に警備の仕事は、現場の流れが常に動き、少しの判断ミスが安全にも影響するため、自然と「報告・連絡・相談」を徹底する習慣が身につきます。
成長が評価につながりやすい業界
たとえば、ある18歳で入社した隊員は、入社当初は人前で話すことが苦手でした。
しかし、毎日の業務を通じて、朝礼での返事、指示を受けた際の復唱、危険箇所を見つけた際の報告などを繰り返すうちに、半年後には責任者から「報告が早くて正確」と評価され、1年後には新人指導を任されるまでになりました。警備業は、“社会人としての振る舞い”が評価に直結するため、誠実に積み重ねていけば年齢に関わらず成長が認められやすい環境なのです。
コミュニケーション力と気配り力が高まる
現場全体を見る力が求められる仕事
警備の仕事には、接客のように“目の前のお客様だけを見れば良い”わけではなく、現場全体の状況を常に把握し続ける力が求められます。
交通誘導であれば、車両の流れと歩行者の動きを同時に監視し、どのタイミングで誘導すべきか瞬時に判断しなければなりません。
経験とともに判断力が育つ
こうした「先を読む力」や「状況を冷静に整理する力」は、経験を積むほど磨かれていきます。
10代の隊員は、最初は不安そうに先輩の後ろについて回ることもありますが、少しずつ周りを見る余裕が生まれ、気がつけば“次はこう動くべきだ”と自分で判断できるようになります。
変化の多い現場が成長を後押しする
警備の現場は、毎回同じ動きだけを繰り返すわけではありません。
現場の広さ、導線、季節、時間帯、来場者数など、あらゆる条件が変わるため、瞬時に対応する力が自然と鍛えられていきます。

シンプルな声かけから始まるコミュニケーションが、いつの間にか大きな自信になる
警備は「人と話す仕事」
警備業は「人とあまり話さない仕事」というイメージを持たれがちですが、実際にはその逆で、多くの人とのコミュニケーションが日常的に発生する仕事です。
決まったフレーズから始められる安心感
いきなり難しい対応を任されるわけではなく、最初は決まった言い回しからスタートするので安心です。
話すことに自信がない人でも、毎日の業務を重ねるうちに自然と慣れていき、気がつけば相手や状況に合わせて言葉を選べるようになります。
若さが強みになる瞬間
10代の隊員は、とくに“素直に吸収できる”ことが評価されやすく、先輩隊員や現場関係者から好意的な評価を受けることも多いものです。
若いうちから“チームをまとめる立場”を経験できる
年齢よりも信頼が重視される業界
警備業界では、年齢よりも“信頼できるかどうか”が重視されるため、10代や20代前半でも班長や現場責任者に抜擢されるケースが珍しくありません。
特に交通誘導やイベント警備など多くの現場が同時進行する会社では、優秀な人材に積極的に責任あるポジションを任せようとする傾向があります。
早期のリーダー経験が自信になる
早い人では、入社から数年で現場全体をまとめる責任者を務めるケースもあります。
将来につながる大きな財産
10代でこうした経験を積めるのは非常に大きく、将来別の業界へ進んだとしても、責任者経験は必ず強い武器になります。
まとめ:10代からの警備業は、確かな成長を実感できる仕事
警備業は、決して“簡単な仕事”ではありません。しかしその分だけ、働きながら得られる成長は非常に大きく、社会に出たばかりの10代にとっては、社会人としての基礎を最速で身につけられる現場ともいえます。
礼儀や時間管理といった基本的な力はもちろん、状況判断力やコミュニケーション力、責任感といった実践的な能力まで、働くたびに確実に伸ばすことができます。そして、若いうちからリーダー経験を積めるチャンスも多く、将来どんな道へ進んだとしても必ず役に立つスキルばかりが身についていきます。
「早い段階で社会人として成長したい」
「経験値を積みながらしっかり働きたい」
「今のうちから将来に役立つ力を身につけたい」
そんな10代の方にとって、警備業界はとても魅力的な選択肢です。あなたのペースで、あなたの成長を実感しながら、少しずつステップアップしていける仕事。それが警備業界なのです。
警備は単なるアルバイトの枠を超え、人生の土台となる成長を促す現場です。「10代でも働ける?」という問いに対して、その答えは YES。そして、そこには 確かな成長のチャンス が待っています。
警備NEXTでは、これからも隊員の皆さんが安心して働けるよう、現場で本当に役立つ情報を発信していきます。