ソニーの勤怠管理システム「パトログ」、大阪・関西万博会場の現場でも活用

業界ニュース

警備、清掃、介護などの業界向けに、出退勤や巡回の記録をボタン操作だけで残せるシステムとして提供されている、ソニーのワンタッチ記録システム「パトログ」。

その活用事例として、大阪・関西万博会場の清掃業務においても運用され、複数事業者・多国籍スタッフが関わる複雑な勤怠管理の現場で、業務効率化につながっていることがパトログ公式サイト上で紹介されています。

本記事では、この事例を切り口に、

  • パトログはどのような現場で力を発揮するのか
  • 管制担当者・管理者の業務はどう変わるのか

といった視点から、警備業界における活用価値を整理します。

パトログとは?警備記録を「ワンタッチ」で残せるシンプルな仕組み

出典|パトログ公式サイト

パトログは、警備業務における出退勤や巡回の実施状況を、スマートフォンや専用端末でボタン操作のみで記録できるシステムです。
従来のように、

  • 紙の巡回簿への手書き
  • 勤務後にまとめて入力
  • 電話での完了報告

といった作業を行う必要がなく、現場での操作がそのままデータとして蓄積され、管理側はリアルタイムで状況を把握できます。

主な記録内容
  • 出退勤の実施記録
  • 巡回ポイントの通過記録
  • 記録時刻・履歴の自動保存

「多機能で複雑なシステム」ではなく、警備現場で本当に必要な記録行為だけに絞って設計されている点が、現場定着のしやすさにつながっています。

管制担当者の負担を減らす「確認しなくていい」仕組み

パトログの効果が最も分かりやすく表れるのが、管制・管理業務です。
警備の管制では、日常的に次のような作業が発生します。

  • 出勤・上番したかどうかの確認
  • 巡回が予定通り行われているかの把握
  • 記録がそろうまでの待ち時間

これらは一つひとつは小さな作業でも、積み重なることで大きな負担になります。
パトログでは、現場での操作=記録完了となるため、”電話での確認・紙の回収待ち・記録漏れのチェック”といった「確認のための仕事」が大幅に減少します。

結果として、管制担当者は連絡を待つ役割から、状況を見て判断する役割へと時間を使いやすくなります。

大阪・関西万博の清掃現場でも活用、複雑な勤怠管理を効率化

公式サイトで紹介されている事例のひとつが、大阪・関西万博会場の清掃業務での活用です。

  • 複数社のスタッフが混在
  • 期間限定の大型イベント
  • 国籍・言語の異なる作業者

といった条件が重なり、勤怠管理は非常に複雑になります。
そうした環境下でもパトログは、

  • ワンタッチ操作による記録
  • アラート機能による遅刻・欠員の早期把握
  • 言語に依存しにくいシンプルな操作性

によって、管理業務の効率化に貢献していると紹介されています。「現場での使いやすさ」と「管理側の把握しやすさ」を両立できた点が、評価につながっているといえるでしょう。

特に効果を発揮しやすい警備会社

今回紹介されている新機能や導入事例は、すべての警備会社に同じ効果をもたらすというより、特定の課題を抱える現場ほど効果が出やすい内容です。特に向いているのは、次のようなケースです。

  • 現場数が多く、巡回・出退勤確認に電話や紙が残っている
  • 管制担当者が「確認のための連絡」に追われている
  • 隊員の年齢層が高く、複雑なITツールの定着に不安がある
  • 記録は残しているが、活用しきれず保管のみになっている

パトログの改善点は、現場の行動を変えずに、管理側の負担を下げることにあります。
そのため、「現場に新しい作業を強いたくない」「管制・管理の負担だけを軽くしたい」という会社ほど、導入効果を実感しやすいといえるでしょう。

導入検討時に押さえておきたい視点

警備向けの記録・管理システムを選ぶ際は、「機能の多さ」よりも、次の点が重要です。

現場の操作が増えないか

警備現場では、操作が複雑なツールは定着しません。
パトログはボタン操作のみで完結する点が、導入しやすさにつながっています。

管制の確認作業が減るか

記録がデジタル化されても、結局電話確認が必要では意味がありません。
リアルタイムで状況が見えるかどうかが判断基準になります。

教育・定着に時間がかからないか

導入後の教育負担も重要です。
パトログは説明や教育に時間をかけずに運用しやすい設計となっています。

警備DXの第一歩としての「記録の見直し」

警備業務のDXというと、大規模なシステム刷新をイメージしがちですが、実際には記録の取り方を見直すことが第一歩になるケースも多くあります。

  • 現場の負担を増やさず
  • 管制・管理側の業務を整理する

という観点で、警備DXの入り口として検討しやすい選択肢のひとつといえるでしょう。
ぜひ、社内の業務効率化を検討してみてはいかがでしょうか。

警備NEXT(警備ネクスト)では、今後も警備現場・管制・経営それぞれの視点から「現場で本当に役立つ仕組み」について発信していきます。

参考・出典

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