シニア世代が活躍する警備の現場。求められている理由とは?

となりの警備員

「警備の仕事って、若い人がするもの?」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし実際の警備現場では、60代・70代のシニア世代が“欠かせない存在”として活躍しているケースが少なくありません。体力だけでなく、落ち着いた対応力や気配り、長年の経験が評価され、「ぜひ一緒に働いてほしい」と現場から求められているのです。
警備の仕事は、年齢を重ねたからこそ発揮できる力が、そのまま強みになる仕事でもあります。
この記事では、シニア世代が警備の現場でなぜ活躍できるのか、どんな働き方があるのかを、現場目線でわかりやすくお伝えします。

なぜ今、シニアの警備隊員が注目されているのか?

日本は少子高齢化が進み、労働人口の減少が大きな社会課題となっています。
そんな中で、シニア世代の方の経験や体力、判断力が活きる仕事として、警備業界は注目を集めています。

シニアが感じやすい不安と、現場のリアル

警備の仕事に興味はあっても、
「体力的についていけるだろうか」
「若い人ばかりの職場で浮かないだろうか」
と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

実際の現場では、シニア世代が働くことを前提にした配置や体制が整っているケースが増えています。
体力的な負担が大きくなりすぎないよう役割分担が行われたり、無理のない勤務時間が設定されたりと、「長く続けてもらうこと」を重視した現場づくりが進んでいます。

また、警備業界では年齢よりも「誠実に仕事に向き合えるか」「周囲と協力できるか」が重視されるため、年齢差による居心地の悪さを感じにくい職場が多いのも特徴です。

シニアが活躍できる現場の特徴

<警備の仕事例>

  • 商業施設での常駐警備
  • ビルやオフィスでの受付・巡回
  • イベント会場での誘導や案内
  • 駐車場の交通誘導

どの現場でも共通して求められるのは「人への気遣い」と「安全を守る目」です。そしてこれは、年齢や経験を重ねた人が強みを発揮しやすい場面でもあります。
たとえば、商業施設での巡回では、滞在中のお客様への声掛けや、施設内の異変に気づく感覚が求められます。シニアの隊員は、長年の生活の中で培った観察力や落ち着いた対応が、若い隊員よりも高く評価されることがあります。
また、受付や案内のシーンでは、親しみやすさや安心感が重要です。
初めて来館したお客様に道案内をするとき、笑顔で丁寧に対応する姿勢は、現場全体の印象を大きく左右します。

もちろん、すべての警備現場がシニアに向いているわけではありません。
夜勤が続く現場や、長時間にわたって体を動かし続ける現場など、体力的な負担が大きい仕事もあります。

だからこそ大切なのは、「自分に合った現場を選ぶこと」です。
日勤中心、屋内勤務、案内や巡回がメインの現場など、条件を整理して選ぶことで、無理なく続けられる働き方が見つかります。

シニア隊員が求められる理由

安心感と信頼感

多くの現場で「安心して任せられる人」としてシニア隊員が評価される理由のひとつは 落ち着いた対応力 です。
急なトラブルや緊急時でも、慌てずに状況を整理しながら対応できる力は、若い隊員にも良い手本となります。例えば、イベント会場で長時間立ち続ける必要がある場面でも、休憩のタイミングや自分の体調管理をしっかりしながら、自分のペースで仕事を進められるのもシニア隊員の強み。

コミュニケーション力の高さ

シニアはこれまでの社会経験から、さまざまな人と接してきた経験を持っています。そのため「来館者に自然と声をかけられる」「困っている人を気づいたらサポートできる」といった、コミュニケーションの質が高いことが多いです。
現場には子ども連れのお客様、外国の方、初めて来場した方など多様な方がいます。
そんな時、丁寧に話を聞き、分かりやすく説明する姿勢は、警備員としての信頼感につながります。

判断力と注意力

警備の仕事で欠かせないのは、日々の変化や危険の兆候を早く見つける力です。過去の経験から「違和感」に気づく力が強く、少しの変化も見逃さない注意深さは、現場でとても重宝されます。「こんな小さなことでも?」と思うような変化も、結果的に大きなトラブルを未然に防ぐきっかけになることがあります。

シニアが働きやすい警備の環境

シニア世代が警備現場で活躍しやすい理由は、環境面でも整いつつあります。

シフトの柔軟性

シニア隊員が多く働く現場では、無理のないシフト調整が可能です。
例えば、

  • 午前のみ
  • 週3日から
  • 午後から勤務

など、ライフスタイルに合わせた働き方ができる現場が増えています。仕事と健康のバランスを取りながら働ける点は、シニアの隊員にとって大きな魅力です。

仲間との協力体制

現場では、若手やベテラン問わず 助け合いの文化 が根づいています。荷物が多いときは一緒に運んだり、長時間の立ち仕事の合間に声をかけ合ったり、チームとしての連携が大切にされています。
特にシニア隊員は、若い隊員を励ますムードメーカー的存在になることも多いです。

実際の現場でのエピソード

あるイベント会場での話です。
長時間勤務の終盤、急に天気が崩れ大雨になりました。屋外エリアでは傘を持っていない来場者が困っている様子。そんなとき、一人のシニア隊員が笑顔で声をかけ、来場者に傘を渡しながら安全な場所へ誘導しました。
その隊員は決して大声で指示するタイプではありませんでしたが、丁寧な言葉と落ち着いた態度で周囲を安心させていました
この一連の対応は、来場者だけでなく、若い隊員たちの模範にもなりました。

シニア世代が警備で働くメリット

社会とのつながりが保てる

定年退職後、働き続けることで 日常生活にメリハリが生まれます。新しい仲間ができ、毎日が刺激的になります。

体力に合わせた働き方ができる

無理なスケジュールを避けながら、長く続けられる仕事です。時間の使い方を自分で調整しやすいのも魅力のひとつです。

若手とのコミュニケーションから学べることがある

若い隊員との会話を通して、新しい考え方や価値観を学ぶ機会もあります。これは単なる“仕事”以上の価値です。

若い隊員にとってシニアは“学びの存在”

若手隊員の中には、シニアの隊員を「頼もしい先輩」として尊敬する人も多いです。
特に、

  • 現場での落ち着き方
  • お客様への丁寧な対応
  • 状況の読み取り方

など、若手がまだ習得中のスキルを自然に見せてくれる存在です。「言われてやる」のではなく、「日々の行動で示す」。それがシニアの隊員の強みであり、若手にとっての学びの源になります。

これから警備業界で期待されるシニアの役割

これからの警備業界では、ますます多くのシニア隊員がその力を必要とされています。なぜなら、人の安心感や細やかな気配りは機械では補えないからです。
AIやセンサー技術が進んでも、人の目、耳、心遣いは現場の安全を守る重要な要素であり続けます。そして、それは多くのシニア隊員が長年の生活や仕事の中で鍛えた強みでもあります。

シニア世代が警備の仕事を始めるための3つのポイント

これから警備の仕事を始めたいと考えているシニアの方は、次の3つを意識してみてください。

体力よりも「丁寧さ」を大切にする

警備の仕事は、人と接する場面が多い仕事です。
はきはきとした挨拶、落ち着いた声掛け、相手の話をきちんと聞く姿勢が、何よりの評価につながります。

ルールは素直に覚える

警備の現場には、安全を守るための細かなルールがあります。
これまでの経験に頼りすぎず、「まずは決まりを理解する」姿勢を持つことで、現場への信頼も早く得られます。

若い隊員とは“教える”より“一緒に動く”

年下の隊員に対しては、指導役になろうとする必要はありません。
一緒に考え、声をかけ合いながら働くことで、自然と信頼関係が生まれます。

最後に:シニアの力は、警備の未来を支える

シニア世代の警備隊員は、年齢そのものではなく、これまでの人生で培ってきた判断力・配慮・安心感によって、現場から信頼されています。警備の仕事は、安全を守る仕事です。
そしてその安全は、機械や設備だけでなく、人の目と心配りによって支えられています。
シニア世代が持つ落ち着きや気づきの力は、これからの警備現場にとって、ますます欠かせない存在となっていくでしょう。

年齢を理由に新しい一歩をためらう必要はありません。
あなたがこれまで積み重ねてきた経験は、警備の現場で確かな力になります。
警備NEXT(警備ネクスト)は、これからも現場で働くすべての世代を応援していきます。

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