帳簿作成の事務負担をDXで軽減!警備システム「KOMAINU」が備え付け帳簿の自動作成機能で法令対応を効率化

テクノロジー

警備業では、警備業法に基づく帳簿の作成・備え付けが義務付けられており、日常業務の中でも大きな負担となりがちな業務のひとつです。

株式会社ジャガーノートは、警備業向けクラウドシステム「KOMAINU」において、備え付け帳簿を自動作成できる新機能を2026年4月より提供開始すると発表しました。

本機能は、日常業務で入力されるデータを活用し帳簿作成の手間を軽減するものです。法令対応と業務効率化の両立を図る取り組みとして注目されます。

なぜ今この機能が求められているのか

現場に残るアナログ管理

警備業界では、いまもExcelや紙を使った帳簿管理が多く見られます。交通誘導や雑踏警備(イベント時の人流整理)、施設警備(建物内の巡回・監視)といった業務ごとに情報が分散しやすく、帳簿作成時に情報を集め直すケースも少なくありません。そのため、転記作業が増え、ミスや更新漏れのリスクが生じやすい構造になっています。

法令対応と業務負担の両立

警備業法では、帳簿の作成・備え付けが義務とされています。一方で、現場では日々の配置調整やトラブル対応もあり、帳簿管理に十分な時間を割くことが難しいのが実情です。結果として、「検査前にまとめて対応する」「担当者に業務が集中する」といった運用になりがちです。

帳簿自動作成機能で何が変わるのか

日常業務のデータがそのまま帳簿に

今回の機能では、管制や労務管理で日常的に入力されるデータを活用し登録された業務データをもとに、一定範囲を自動で帳簿を作成します。これにより、従来のように帳簿のために情報を集めて入力する必要がなくなります。
※すべての帳簿に対応するものではなく、対応範囲は順次拡張予定

帳簿作成は、「一から作る作業」から「内容を確認する作業」へと変わります。

情報の一元化と更新のしやすさ

KOMAINUでは、管制・労務・契約といった業務データが一元的に管理されることで、帳簿だけでなく関連情報も常に最新の状態で維持されます。

これにより、担当者ごとの管理方法の違いによるばらつきや更新漏れを防ぎやすくなり、現場・管制・バックオフィス間の認識のズレも抑えられます。
結果として、帳簿管理に限らず業務全体の運用が安定し、属人化しにくい体制づくりにつながります。

対応帳簿と活用イメージ

主要な帳簿・書類に対応

出典|KOMAINUプレスリリース

今回のアップデートでは、警備業法に基づく主要な帳簿・書類の作成に対応しています。具体的には、警備員名簿や確認票、警備契約一覧、契約前後書面(業法第13条・第19条関連)、指導・教育記録などが対象となり、日常業務で入力されたデータをもとに自動で生成されます。

警備員名簿では顔写真や過去履歴の管理にも対応し、常に最新の情報を維持しながら過去データも遡って確認することが可能です。また、契約関連書類についてもシステム上で一元管理されるため、書類作成や確認の手間を軽減できます。
※すべての帳簿に対応するものではなく、対応範囲は順次拡張予定

現場での活用シーン

例えば、

  • 隊員の入社・異動
  • 教育の実施記録

といった情報をシステム上で更新することで、帳簿にも自動反映されます。これにより、「あとからまとめて作る」業務が不要になり、日常業務の延長で帳簿が整う運用が可能になります。

経営・現場への影響

コンプライアンス対応の安定化

帳簿が常に最新の状態で維持されることで、立ち入り検査への対応もスムーズになります。結果として、法令遵守の体制強化や、取引先からの信頼性向上にもつながります。

属人化の解消と業務の平準化

帳簿作成が仕組み化されることで、特定の担当者に依存しない運用がしやすくなります。バックオフィス業務の標準化は、組織全体の安定運営にも影響するポイントです。

現場に時間を使える環境へ

事務作業の負担が軽減されることで、管理者が現場改善や人材育成に時間を使いやすくなる点も見逃せません。

KOMAINUとは|警備業務を一元管理するクラウドシステム

出典|KOMAINU_公式サイト

KOMAINUは、警備業に特化したクラウド型の管制・業務システムです。
契約管理、管制管理、上下番管理(出勤・退勤の管理)、請求・給与発行、労務管理など、警備会社のバックオフィス業務を一元的に管理できる点が特徴です。

警備業では、隊員が現場へ直行直帰するケースも多く、電話やLINE、紙などで情報をやり取りする運用も少なくありません。その結果、情報が分散し、管理が属人化しやすいという課題があります。

KOMAINUはこうした状況に対し、クラウド上で情報を一元管理し、現場・管制・バックオフィス間で同じ情報を共有できる環境を提供しています。現場の配置情報から勤怠、契約、請求までを一つのシステムで管理できるため、情報の分断を防ぎ、業務の流れをスムーズにします。

導入は200拠点以上、利用継続率は99%以上(2025年3月末時点)、隊員数20名規模の企業から大規模な警備会社まで、幅広く活用されています。

こんな悩みを抱えている担当者におすすめ

KOMAINUは、警備業務の管理を効率化したい企業に適したシステムです。特に、情報が分散しやすい現場や、電話・紙・Excelなど複数の手段で管理している運用に課題を感じている場合に効果を発揮します。

・管制、勤怠、契約、請求などの情報が分散している
・電話や紙でのやり取りが多く、管理が属人化している
・人員増加に伴い、バックオフィス業務の負担が増えている

こうした課題に対し、KOMAINUは業務情報を一元管理し、現場とバックオフィスをつなぐ仕組みを提供します。

帳簿管理は「作業」から「仕組み」へ

今回の機能は、帳簿作成という日常業務の一部を見直すだけでなく、業務の進め方そのものを変える可能性を持っています。これまで手作業に頼っていた帳簿管理も、データを活用した仕組みによって、より無理のない形で運用できるようになりつつあります。

警備業界では人手不足や業務負荷の課題が続いていますが、こうしたバックオフィスの改善は、現場の働きやすさにもつながるテーマです。

今回のアップデートは、警備DXの具体的な一歩として、バックオフィスの運用を見直すきっかけになりそうです。

警備NEXT(警備ネクスト)では、今後も現場実務に役立つ知見や情報を発信してまいります。日々の業務改革や将来の体制づくりに、少しでもお役立ていただければ幸いです。

参考文献

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