ベテラン直伝!疲れをためにくい歩き方と姿勢〜初心者警備員でも今日からできるカラダの使い方〜

となりの警備員

はじめに

警備の仕事は、立ちっぱなしや長時間の巡回がつきもの。特に交通誘導や施設警備では「歩き方」や「姿勢」によって、1日の疲労感が大きく変わることをご存じですか?

ベテラン警備員の多くは、経験の中で“ラクに体を動かすコツ”を自然と身につけています。本記事では、警備の現場でよくある体の悩み(腰痛・足の疲れ・肩こりなど)を予防し、疲れをためにくくするための「歩き方」「姿勢」「日々の習慣」をやさしく解説します。新人の方もベテランの方も、ぜひ参考にしてください。

なぜ疲れる?警備現場の「負担ポイント」

まずは、警備の仕事でどこに負担がかかりやすいかを確認しましょう。

長時間の直立姿勢による腰・膝への負担

施設警備や駐車場警備では、1時間以上同じ場所に立ち続けることもあります。足元が不安定だったり、靴が合っていなかったりすると、腰や膝への負担が蓄積されがちです。

繰り返しの歩行による足の疲労

巡回警備や雑踏警備では、1日1万歩以上歩くことも珍しくありません。姿勢が悪いまま歩くと、足裏・ふくらはぎ・膝関節に過剰な負荷がかかります。

姿勢の崩れによる肩こり・首の張り

雨具や装備品を着たまま長時間立つと、無意識のうちに猫背や前かがみ姿勢になりやすく、肩や首に疲労がたまりがちです。

疲れにくい歩き方のポイント【ベテラン実践法】

1. 重心を「真ん中」にキープする

体の重心をかかとでもつま先でもなく、「足の裏の中央」に保ちましょう。歩行時は、かかとから着地して足指でしっかり蹴り出すのが理想です。リズムよく歩くことで、膝や腰の衝撃も軽減されます。

✅コツ:つま先をまっすぐ前に向けて、内また・ガニ股を防ぐ

2. 歩幅は“やや小さめ”がちょうどいい

大股で歩くとかえって体に力が入り、疲れやすくなります。ベテラン隊員の多くは「小さめの歩幅でテンポよく歩く」ことで、長時間の歩行に備えています。

✅目安:自分の肩幅くらいの歩幅でOK。足を引きずらないことも重要。

3. 腕を自然に振って全身で歩く

腕を軽く振ることで、肩回りがほぐれ、足運びがスムーズになります。手を前後に振ることで、骨盤の回転も自然と促され、腰の負担も減ります。

疲れにくい姿勢のポイント【立哨中にも実践可能】

1. 頭から足まで「一本の軸」を意識

壁に背をつけて立つと、自然と背筋が伸びます。この「一直線」をイメージして、首をすくめたり背中を丸めないように注意します。

✅「耳・肩・腰・くるぶし」が一直線に並ぶよう意識するとGood!

2. ひざをロックしない

膝をピンと伸ばしきると、太ももやふくらはぎに過剰な負担がかかります。立ち仕事では、膝をほんのわずか緩めるだけで格段にラクになります。

✅立ち続けるときは、時々「かかと・つま先」の体重移動もおすすめ

3. 肩の力を抜いて、あごを引く

緊張していると肩が上がってしまい、肩こりや首の張りの原因に。ゆっくり呼吸をしながら、肩を下げて、目線はまっすぐ。自然なあごの位置をキープしましょう。

「疲れにくさ」は靴と装備でも変わる

靴選びのポイント

  • かかとにクッション性があるもの
  • 幅が合っていて、指先に余裕があること
  • 長時間歩いても蒸れにくい素材

警備靴はデザインより「足に合っているか」が最重要。特に新人の方は、安さ重視で靴を選ばないよう注意しましょう。

インソール(中敷き)を使う

疲れやすい人ほど、衝撃吸収タイプのインソールを活用することで、足裏・腰への負担軽減が期待できます。市販のものであれば、1,000~2,000円程度で十分効果を感じられるものも多くあります。

休憩中のリカバリー習慣も大切

ストレッチは「小さく・こまめに」

歩き回ったあとは、ふくらはぎや太ももをほぐす軽いストレッチがおすすめ。イスに座って足首を回すだけでも、血流が促進されます。

深呼吸で自律神経を整える

5秒かけて息を吸い、5秒かけて吐く深呼吸は、緊張した神経をやさしくリセットします。これは、ベテランの多くが実践している簡単リフレッシュ術です。

おわりに|体の使い方が変われば、働き方も変わる

警備の仕事は、体が資本。でも、特別なトレーニングをしなくても、「歩き方」や「姿勢」を少し見直すだけで、疲れにくさは大きく変わります。

現場で長く働くベテラン隊員は「体を守るコツ」を日々の中で見つけてきました。新人の皆さんも、今日からできることを1つずつ試してみてください。快適に、そして長く働ける体づくりを応援しています。

警備業界で働いている人の声をリアルにお届けする警備NEXTを参考に、警備現場での働き方を今後も参考にしてください。

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