【初心者向け】初めての交通誘導で気をつけたい5つのポイント

となりの警備員

交通誘導警備は、工事現場や駐車場など、日常生活のさまざまな場面で私たちの安全を支えている仕事です。初めてこの仕事に就く方にとっては、「きちんとできるかな?」「怒られたりしないかな?」といった不安もあるかもしれません。

今回は、実際に現場で働く警備員の声をもとに、「初心者が気をつけたいポイント」を5つに絞ってご紹介します。これから交通誘導警備の仕事を始めようとしている方に、少しでも安心して現場に立ってもらえるようなヒントをお届けします。

交通誘導警備とは?初心者でも安心して始められる仕事

交通誘導警備とは、工事現場やイベント会場、商業施設の駐車場などで、車両や歩行者の通行を安全に導く仕事です。
国家資格がなくても始められる職種ですが、警備業法に基づき、新任教育(20時間以上)や現場ごとの指導がしっかり行われるため、未経験者でも安心してスタートできます。

主な勤務先は以下のような場所です。

  • 道路工事現場(車線規制など)
  • 商業施設やマンションの駐車場
  • イベントや祭りなどの雑踏警備現場(※雑踏警備は2号業務に分類されます)

現場によって雰囲気や役割は多少異なりますが、「人と車の動きを安全に導く」という基本は共通しています。

現場の声から見えた!初心者が最初につまずきやすいポイント

現場で働くベテラン警備員の方々からお話をうかがうと、初心者の方が最初に苦労する点にはいくつか共通点があるようです。以下では、特によくある「5つのつまずきポイント」とその対処法をご紹介します。

① 動きがぎこちない → 無理に大きく動かさなくてOK

初めて現場に出ると、「しっかり誘導しなきゃ」と思って腕を大きく振りすぎてしまったり、逆に遠慮して小さすぎる動きになったりする方が多いようです。

しかし実際には、「ゆっくり・大きく・わかりやすく」が基本。ベテランの警備員さんは、「無理に目立とうとしなくていい。落ち着いて、相手に見えるように動かすだけで十分」と話してくれました。

動作に自信がない方は、先輩の誘導をよく観察し、見よう見まねで真似してみるところから始めましょう。

② 言葉遣いに戸惑う → 丁寧すぎず、伝わりやすく

交通誘導では、歩行者や運転手に声かけをする機会があります。丁寧な言葉を使おうと意識するあまり、「どう言えばいいか分からない」という初心者の声もよく聞かれます。

実は、現場では「短くて伝わりやすい声かけ」が重視されます。たとえば、

  • 「車両通ります、足元ご注意ください」
  • 「お待たせしました、どうぞお進みください」

など、明るくハキハキと伝えることで、相手にも好印象を与えられます。

③ 集中力が切れる → 小休憩と交代制がカギ

夏場の炎天下や冬場の寒さの中で、何時間も立ち続けるのは体力的にも大変です。とくに初心者のうちは、集中力が続かないこともあるでしょう。

そんなときは無理をせず、定期的な交代や水分補給を心がけることが大切です。多くの現場では、複数人の警備体制を組み、30分〜1時間ごとに交代を入れるなど、体調に配慮した運営がされています。

④ 住民やドライバーとの対応 → 苦情対応は焦らず上司にバトンタッチ

警備の現場では、通行人や近隣住民、ドライバーから声をかけられる場面も少なくありません。ときには、現場の都合で迷惑をかけてしまうこともあり、苦情を受けることもあります。

そんなときこそ、無理に一人で解決しようとせず、責任者やリーダーにすぐ報告するのが正解です。現場には必ず管理者や発注者がいるため、状況を共有することで適切な対応が取れます。

「すぐ上に相談できる環境があることが、警備の安心材料」と語るベテランもいます。

⑤ 自信が持てない → 「最初はみんなそう」不安が減るひと言

どんなにマジメで一生懸命な方でも、「この誘導で大丈夫かな?」「ちゃんとできてるかな?」という不安はつきものです。

しかし、現場で働く先輩たちは口を揃えて「最初はみんな同じ」と言います。大事なのは、安全を第一に、ルールに沿って丁寧に動くこと。慣れてくれば自然と動作にも自信がつきます。

また、先輩の中には「声をかけてもらって安心した」「褒めてもらえてうれしかった」という体験談を語ってくれた方もいました。そうした言葉が、新人の背中を押してくれるのです。

交通誘導は“人と社会を支える”やりがいのある仕事

交通誘導は、ただ車を止めたり通したりするだけの仕事ではありません。人や車の流れをスムーズに、安全に保つことで、「現場全体の安全」を守る重要な役割を担っています。

現場で働く警備員の多くは、「ありがとう」「助かりました」というひと言にやりがいを感じていると言います。直接的な接客ではなくても、相手の安心感を支える立場であることに誇りを持っているのです。

また、交通誘導は警備員キャリアの第一歩としても最適です。経験を積むことで、将来的には雑踏警備や施設警備、さらにはリーダー職へのステップアップも目指せます。

まとめ:不安があっても一歩ずつ。現場で学びながら成長できる

初めての交通誘導は、不安や緊張があって当然です。しかし、現場には先輩や管理者がいて、困ったときにはフォローしてくれます。大切なのは、焦らず、少しずつ覚えていくこと。

「できないことがあるのは当たり前」「失敗してもフォローしてもらえる」――そんな気持ちで、安心して一歩を踏み出してみてください。

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