警備会社も注目したい顔認証入退室管理 「Safie Entrance」新製品が提供開始

業界ニュース

クラウド録画サービスを展開するセーフィー株式会社は、2026年3月12日、顔認証入退室サービス「Safie Entrance(セーフィー エントランス)」の新製品の提供開始を発表しました。

今回の新製品では、従来の顔認証に加えてQRコード認証への対応、オフライン環境での解錠機能、そして入退室ログとカメラ映像を連携させた一元管理機能が追加されています。入退室管理を「記録」から「統合セキュリティ」へと位置づけ直す製品として、警備業界からも注目されています。

新製品提供の背景

多様化する働き方と入退室管理の変化

リモートワークやハイブリッドワークの普及により、オフィスや施設の利用形態は大きく変化しています。以前は固定メンバーのみが出入りする環境が一般的でしたが、外部スタッフや短期利用者が出入りするケースも増えており、従来の鍵やICカードによる管理だけでは対応が難しい場面が生じています。

労働力不足とセキュリティ対策の両立

2040年には労働人口が現在より約2割減ると見込まれる中、現場の管理業務を省力化しながらセキュリティレベルを維持・向上させることが求められています。遠隔管理や自動化を取り入れた入退室管理へのニーズが高まっているのも、こうした背景からです。

Safie Entranceシステム構成図
出典|セーフィー株式会社プレスリリース

新製品の主な特長

本サービスは、入退室管理を通じて「誰が・いつ・どこに入れるか」を制御するアクセスコントロール機能をクラウド上で実現するものです。

QRコード認証への対応

新製品では、従来の顔認証に加えてQRコードによる認証が可能になりました。一時的な利用者や短期スタッフに対しても柔軟に入退室権限を付与できるため、イベント運営や物流現場など、スポット的に人の出入りが発生する環境でも対応しやすくなっています。

オフライン環境での解錠機能

サーバーとの接続が途切れた場合でも解錠できるオフライン機能が追加されています。ネットワーク環境が不安定な現場でも安定した入退室管理が実現されます。

入退室ログと映像の一元管理

入退室の認証情報とカメラ映像を連携させて管理できる点が、今回の中心的な特長です。既存のセーフィーカメラと組み合わせることで、入退室のログだけでなくその瞬間の映像も確認でき、「誰が・いつ・どのように入退室したか」をより正確に把握することが可能になります。

管理者はリアルタイムで認証状況を遠隔確認できるため、複数拠点の管理や無人時間帯の運用にも対応しやすくなっています。

導入企業の評価

セガサミーホールディングスからは、次の点が評価されています。

  • ウォークスルーでの入退場が可能になるほど認証速度が向上した
  • マスク着用時でも高い精度で認証できる
  • QRコード機能により、イベント時など顔登録が難しいケースにも柔軟に対応できる
  • 遠隔からの利用者登録や設定変更が可能で、管理の手間が削減された

提供される主な価値

セキュリティと統合管理の強化

既存カメラとの連携により、入退室と映像を一体的に管理できます。クラウド録画サービスの国内シェアNo.1(※テクノ・システム・リサーチ社調べ)を持つセーフィーの知見を活かしたセキュリティ設計と、継続的なサポート体制も特徴です。

柔軟なアクセスコントロールの実現

顔認証とQRコードを組み合わせることで、常駐スタッフだけでなく、外部関係者や短期利用者にも柔軟に対応可能となります。

業務効率化とコスト削減

クラウド型のため専用サーバーの設置が不要で、従来のオンプレミス型と比較して初期コストを抑えて導入できます。また、遠隔から設定・管理が可能なため、現地での対応工数も削減されます。さらに、上限50名から利用できる新プランも用意されており、中小規模の拠点やオフィスでもスモールスタートが可能です。

対応する利用シーン

  • オフィス・商業施設での入退室管理
  • 店舗・物流倉庫・学習塾・保育園など、人の出入りが発生する多様な現場
  • イベントや短期プロジェクトなど、スポット的に人員が入れ替わる環境

今後の展開

セーフィーでは今後、AIカメラとアクセスコントロールの連携により「共連れ防止」や「AIによる警備の高度化」を推進するとしています。入退室管理にとどまらず、侵入予知・予防への映像データ活用へと発展させ、将来的には「物理セキュリティの自律化」を目指しています。

現場の省人化と高度なセキュリティ運用の両立を支えるプラットフォームとして、今後の展開が注目されます。

まとめ

「Safie Entrance」の新製品は、顔認証の精度向上、QRコード対応、オフライン機能、映像連携により、入退室管理の柔軟性と効率性を高めるサービスです。

多様な働き方への対応や労働力不足という社会課題を背景に、入退室管理は「記録」から「セキュリティの統合管理基盤」へと進化しつつあります。警備業界においても、こうしたクラウド型ソリューションの活用は、省人化と高度なセキュリティ運用を両立するための選択肢のひとつとして検討する価値があるといえるでしょう。

参考文献

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